文章力を上げるって、難しいですよね。多少は努力がいります。
本を読む人は割と上手な文章が書けると思われがちですが、相手に伝える文章を書くとなると、自分よがりの文章では読み手に理解されにくいことがあります。
でも、コツを覚えるだけで読みやすく、わかりやすい文章が書けるんです。
私は以前、「正しくわかりやすい文章を書く」ことを仕事にしていました。
この経験からお役に立てる情報を発信していきたいと思いますので、少しでも参考にしていただけますと幸いです。
さて復習ですが、前回の記事パート2では以下をご紹介しました。
振り返り
- 文法基礎
- 修飾語の使い方
- 句読点の使い方
- 読みやすさ
- 重ね言葉の使用や、似た意味を繰り返さないようにしよう
こんな方におすすめ
- 文章の基礎を知りたい
- 正しい日本語でわかりやすくブログを書きたい
今回は、パート3ということで、以下を紹介していきたいと思います。
本記事の内容
- 言いたいことを明確にするために
- 概念を整理する
- 漠然とした言い方や、曖昧なニュアンスにしない
目次
ブログをうまく書くためのコツ【言いたいことを明確にする パート3】文章力向上

概念を整理する
話すときも同じですが、結局何が言いたいの?といった文章がみられます。
思ったことをそのまま羅列して書くと、言いたいことが強調されにくくどこを重要視しているのか?と読み手は混乱することがあります。
言いたいことはなんなのか。概念を整理することが大事です。
ここでも例に捉えてみていきましょう。
Before
私はフリーランスになりたいと考えている。好きなことを仕事にするには会社勤めでは困難である。まずは副業を始めればいい。お金を稼げれば安心するし、辞める決断をしやすい。また、会社勤めでなければ好きな時間に起きられるし、好きな場所でいつでもどこでも仕事ができる。自由を手に入れるためにはフリーランスになることが大切なのである。
After
好きな仕事をしながら自由な生活を手に入れるためには、会社勤めではなくフリーランスになる必要があると考える。フリーランスになると、仕事の場所や時間も選ばず自分の範囲で物事を決められる。そのための第一歩として、まずは副業をして稼げるようにし、自信をつけることが大切である。
どちらの文章の方が言いたいことが伝わりやすいでしょうか?
答えはもちろん、Afterですよね。
Beforeの例は、最初と最後の文に「フリーランスになることがよい」とあり、似たような意味合いになっていて読みづらさもあります。
また、文章の序盤で副業の話がでてきたり、会社勤めを辞める理由の中でもあまり重要ではない「好きな時間に起きられる」から始まったりと、重要な部分がなかなか見えてきません。
概念(コンセプト)はなにか。
ここで言いたいことは「好きな仕事をしたい、そのためにはフリーランスになりたい」ということですよね。
そのことをまず最初に伝え、なぜそう思うのかの理由を述べ、最後にそのためにつながる行動や想いを書くと言いたいことが明確に伝わってきます。
まとめ
ポイント
- 言いたいことを先に簡潔に述べる
- そう感じた理由を述べる
- そのためにするべきこと、つながる行動や理念を述べる
このコツをつかむだけで、言いたいことが明確になり、相手に伝わりやすくなりますよ♪
漠然とした言い方や、曖昧なニュアンスにしない
具体的に述べる
日本語は曖昧で抽象的な言葉がたくさんあります。
これは日本人ならではの文化にも通じるものがありますよね。
例えば、もう1件パンケーキ屋にいきませんか?とラーメンを食べた後に相手に言われたとします。そこで「大丈夫です」という返答は曖昧です。「結構です」なのか「OKです」なのかわかりませんよね。
「私はもうお腹がいっぱいですので結構です」
「私はまだ食べられますので、OKです!」
など、はっきりと伝えることが大事です。
話しているときも同じですが、文章ではますます伝わりにくくなりますので、こういった言葉をなるべく使わず、はっきりと具体的に物事を伝えていきましょう。
曖昧な言葉を多用しない
「とても」「すごく」などの言葉は、ニュアンスとしてわかりづらい時があります。
こちらも例文をみていきましょう。
Before
私はとても急いでいるので、早く仕上げたい。
人によっては「とても」が「1秒も急いでいるくらいなのか」「1時間くらいなのか」。「早く」が「本日中なのか」「1週間くらいなのか」など、様々な捉え方をしてしまいます。 感じ方は十人十色なのです。
また、 「なにを仕上げたいのか」 もわかりません。
ですので、読み手には曖昧な言葉を羅列せず、ここでも具体的に述べることが大事です。
特に、数字はわかりやすいですね。誰がみても同じように捉えることができます。
After
私はプロジェクトの納期があと1週間後に迫っているので、今頼まれている仕事を本日中に仕上げたい。
まぁ、これは本当に簡単な例をあげたので、みなさんも大丈夫とは思いますが、自分でわかっていても相手には伝わらないことがありますので、とにかく丁寧に書くことを意識しましょう。
まとめ
ココがポイント
- 曖昧な言葉を使用せず具体的に伝える
- なぜそうなのか、理由や具体的なことを述べる
- 数字を入れるとわかりやすい
いかがでしたでしょうか。
文章にするには、相手をとにかく意識して書く必要があります。
これは相手に伝わるか、誰がみても同じ捉え方をするかなど、考えて書きましょう。
ポイントとしては、一度書いたら自分で客観的に最初から読んでみるとよいと思います。
そうすると、「あ、ここはわかりづらいな」と気が付くこともあるでしょう。
不定期ではありますが、このシリーズはまだまだ続けていきたいと思いますのでお楽しみに♪
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