

こんな方におすすめ
- お花畑で写真を映える撮りたい方
- 一眼レフカメラでお花畑を撮りたい方
- カメラの基礎を知りたい方
本記事の内容
- いろんなテクニックでお花の写真を撮るコツがわかる
- あると便利なグッズ
目次
撮る花の範囲を決める
広々と範囲を大きく広げて撮る
お花畑ということで、まずは全体像を撮りましょう。
広く撮るには広角レンズがあると便利ですが、一眼レフカメラではなかったりスマホの場合は自分が下がって撮るしかありません。
でもそれでもいいんです。まずお花畑に入ったら、全体が入る位置で写真を撮ってみましょう!
きっと広大なお花畑が撮れるはず☆
お花がずらりと一面に敷き詰められた姿は圧巻ですよね!
広く撮るには広角レンズがあるともっと便利。
スマホでも広角レンズにできるタイプがあって、私はこれを使っています。
スマホのレンズに簡単に取り付けることができて手軽!より広く撮ることができます。
一眼レフカメラはCanonを使っているのですが、ズームを一番広角側(広く撮れる側)にして撮っています。
大体ワイド端15~18mmあればかなり広く撮れますが、まずは手持ちのレンズで一番広角側にして撮ってみましょう。
超広角ズームレンズはCanon だとこれがおすすめです!
ワイド端10mmあると、かなり広く撮れますね。これだと1.6倍のAPS-Cセンサーで実際は16mmの画角になります。
なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、カメラのセンサーサイズによって同じレンズを使っても見える範囲は異なるので、レンズは35mm(フルサイズセンサー)換算で焦点距離が決まっています。


焦点距離はピントを合わせたときの、レンズから撮像素子(センサー)までの距離のこと。よく35mmとか50mmとかいうレンズの名前にもなっています。
範囲を狭めてアップに撮る
次はお花に近づいてアップで撮ってみましょう!
今度は、逆にズームレンズをズーム側にしてみるとよりアップに撮れるので、マクロに撮りたい方はズームを望遠側にしてみてください。
よりお花が際立って見えますよ。
こちらは135mmレンズで撮ったもの。(APS-Cサイズ)
あとは望遠側で撮るのではなく、最初からマクロレンズを使う手もあります。
マクロレンズは被写体をより大きく写すことができるレンズで単焦点レンズです。(ズームがないレンズ)
ズームで撮っても大きく写りますが、お花をより綺麗に大きく迫力ある写真を撮りたい場合はマクロレンズをおすすめします。
スマホの方も大丈夫。取り付けるだけのこちらが便利
一眼レフカメラ(canon)だとこちらがおすすめ!
ただし、マクロレンズはブレやすいので、三脚必須です。
何ならリモートスイッチ(遠隔操作のシャッター)もあると、シャッターボタンを押す振動がなくてブレないです。
機種により異なるので注意
あと強敵なのは、風ですね笑 とにかく外だと風が大敵。
風で揺れてしまうとこっちがブレてなくてもブレてしまうので、そこはあきらめましょう泣
柵や木など、寄りかかったり肘をつける固定したものがあればそこで三脚がわりに固定するのも手です。
縦横を決めて撮ろう
お花を縦で撮るか横で撮るか迷いませんか?
そんな時はどちらでも撮ってみましょう。同じ被写体でもそれぞれの持ち味が出ます。
横で撮ると、横の広がりを表すことができます。
お花畑で横の広がりを表したい場合は横撮りがオススメ!
人がすぐ横にいてなかなか横でいい写真が撮れない場合や、縦の高さや奥行きを表したい時は、縦撮りしましょう。
チューリップや背丈の高いお花は縦で表してもいい感じに映えます♪
後ろ側もボケていい感じですよね。中心か手前にピントを当てると良いですよ。
撮る角度(アングル)を変えてみる



ハイアングルから撮ってみる
被写体を高い位置から見下ろして撮ることをハイアングルと言います。
上からお花を撮ると、お花の中の雌しべおしべがみえて、お花そのものの印象が際立ちます。
少しマクロレンズで撮ったかのように見えますね。マクロレンズで撮るともっと大きく撮ることができるので、細かい部分までくっきり写せます。
アイレベルで撮ってみる
自分の目の高さで撮ることをアイレベルと言います。正面からのアイレベル撮影では、いつも立って見たままの印象が写せます。
立った姿勢で撮るのが一般的かもしれないので、アイレベルで撮ることが多いかもしれませんね。
ただ、やや平面的で平凡な写真が撮れがちなのがデメリットです。
ローアングルから撮ってみる
低い位置から見上げて撮ることをローアングルと言います。
しゃがんで低い位置から撮ると、同じお花でもまた違った景色が見えます。
お花が上に向かって咲いている感じもしますし、上側(空)入れてぼかして撮りたい時なんかはいいですね。
花びらや茎も際立って見えます。
また、背景が入ることで奥行きが出て、広がりのある印象になりました。
ボケを生かして撮る



主役を決めて撮る
いろんなお花があってどれもこれも写したくなりますが、主役を一つ決めることでより際立った写真が撮れます。
いかがですか?
同じような花の中で一つの花にピントを合わせるだけで、インパクトが出ますよね。
下の芝桜は、ピントを芝桜に当てるのか、後ろ側のチューリップに当てるのかで主役が変わりまた違って見えます。
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ちなみに芝桜だけで真ん中を主役にするとこんな感じ
より芝桜が映えますね!
背景をぼかして撮ってみる



望遠側で撮ってみる
上の方でも紹介しましたが、ズームレンズの望遠側で撮ると背景がボケやすくなります。
このテクニックは簡単ですし、遠くからも写せるので接近しなくてもお花を大きく写せて背景もぼかせておすすめです!
ただし、ズームを望遠側にするとそれだけブレやすくなるので、カメラをしっかりと固定して持つこと、シャッターボタンを押すときに息を止めることが大事です笑
何か近くに柵とか木とか固定するものがあればそこを三脚がわりに肘を置いて撮るのも手です。
絞り値(F値)を変えて撮ってみる
絞り値(F値)はご存知でしょうか。
一眼レフカメラを使う人はわかるかもしれませんが、なかなかスマホしか使わない人には聞き慣れないかもしれませんね。
CanonだとAVモード、NikonだとAモードで絞り優先モードにすることができます。
※メーカーによっては絞り優先AE、絞り優先オートと呼んでいるのもあります
絞りはレンズの穴を絞ったり開いたりすることでカメラの中に入る光を調整します。
また、F値によってピントの合う範囲も変わってきます。この2つの役割を担っています。
レンズによって、どのF値まで使えるのかが異なるので、ご自身のレンズを見てみましょう。
例えば私が使っている「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」は、
レンズの穴は絞り値またはF値と呼び、F4やF5.6など数字の前にFがつきます。
数字を大きくするとレンズの羽が絞られ光が入る量が少なくなり、逆に小さくするとレンズの羽が広がり光の入る量が増えます。
光の入る量を調節することにより、写真の明るさも変化してくるので、なるべくF値は明るめで(小さめの数値)で撮るとブレずに明るく撮れて良いでしょう。
光が異なる一方で、絞り値を使って数字を大きくしていくと、ピントが合う範囲が広くなり、奥まではっきりとピントが合います。
逆に絞り値を小さくするとピントの合う範囲が狭いので、手間だけピントが合い、奥側はボケて写ります。
F値によるピントの違い写真
クローズアップモードやマクロレンズを使う
お花に近づいて撮りたい時はクローズアップモードが便利です。
クローズアップモードは大体のカメラについていてお花のマークをしています。
クローズアップモードで撮ると被写体に近づいて撮れるようになっているので、ぜひ試してみましょう!
マクロレンズやマクロフィルターを使うのも手でしょう。
マクロレンズを使うと、通常のレンズ(標準レンズなど)より被写体に接近して拡大撮影をすることができます。
例えば、Canonの焦点距離50mm、100mm、180mmというマクロレンズの場合、最大撮影倍率がそれぞれ、0,5倍、1倍、1倍となっていて、通常のズームレンズの約0.25倍に比べてかなり大きく写せるようになっています。
ただ、マクロレンズを使うときはブレやすいので、三脚を使ったり、手振れ防止付きのレンズを使うと良いでしょう。
おすすめはこちらのレンズです!
100mmだと少し離れた位置から撮ることも可能なので便利ですよ。
とはいえ、マクロレンズはそう安くありません。
手が出ない方は、マクロフィルターを使うと良いでしょう。
前ボケ写真を撮ってみる



流れのあるものと一緒に撮る
お花畑に行くと、たまに公園内に水があったり噴水があったりします。
そういう時はチャンス。ぜひお花と一緒に撮ってみましょう。
その時にぜひ覚えて欲しいのが、シャッター速度を変えて撮ってみることです。
シャッター速度を変えてみる



シャッター速度は写真を撮る時にシャッターが開閉する時間のことです。
カメラに入ってくる光の量を調節します。絞り値でも同じことができますが、シャッター開閉でも調節できるので、うまく組み合わせると良いですよ。
まずは、シャッター速度優先モードにしてみましょう。
大体カメラが被写体を写し込む時間は1/500秒、1/60秒など1秒以下で行われることが多いんです。
1秒以上は長く、その間に映るものが全て記録されるため、動いているものはブレます。
そのブレを生かして、動いているものだけをブレさせて、流れを得るテクニックがあります。
もちろん、その時カメラ自身はブレないように固定しましょう。
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左の写真は、シャッター速度1/360秒、右の写真は1/6秒です。
これだけで水の流れが全然違いますよね!
どちらがいい悪いはないですが、お好みの方を撮ってみると良いでしょう。よりお花の写真がかっこよく見えますよね!
まとめ
お花をキレイに撮るにはいろんな方法がありましたね!
ココがポイント
- 撮る花の範囲を決めて撮ろう
- 撮るアングルを変えてみよう
- ボケを活かして撮ってみよう
- 流れがあるものと一緒に撮ってみよう
まだ雪が降っている季節ですが、これから徐々に暖かくなりお花が咲く時期になってくると思います。
ぜひ、お花畑を撮る際の参考にしてみてくださいね。